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瀬戸内海カヤックツーリング 男木島

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カヤック 旅行 瀬戸内海 男木島 島渡り

香川県高松市の有人島、男木島(おぎじま)をカヤックで半周した。


アプローチ
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天気も良く、風や波も大丈夫そうだったので、前からチャレンジしようと思っていた男木島渡りをした。
男木島は何度もフェリーで渡ったことがある島で、地図や海図も穴が開くほど眺めていたから、瀬戸内海の潮流を使ったカヤックを試してみるのにはちょうど良いように思た。 高松港付近は船舶が大量に行き来していて危険地帯だろうし、トラブルを避けたいので、東側に少し離れた庵治町という字のある半島から出艇することにした。

御殿の浜から大島
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海に突き出た御殿山は瀬戸内海国立公園の園地に指定されていて、御殿山園地という名前がついている。環境省と香川県と共同で整備・維持管理している。こういう場所にはたいてい公共の駐車場などがあるもので、浜から 50m くらいのところに車を止められた。

御殿というのは高松藩主松平頼重公の別荘跡とのこと。

香川県 かがわ遊歩くらぶ: https://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyo/shizen/you-fo/seto-kouen/park/park_50/park_50.html

カヤックを組み立てていると地元の方が話しかけてくれて、色々教えてくれた。

  • この辺りはたこつぼ漁をしていること
  • 御殿山のあたりの潮は高松市街側より 1 時間はやいこと
  • 沖に出ている大量の小型船舶はみんな遊漁船だということ
  • 屋島湾のマリーナなどから出艇してくる地元の船だということ
  • 遊漁船同士のトラブルが絶えないこと

当初は、緩い順潮に乗って男木島に向かって、潮が変わるタイミングで折り返してくる予定だったが、地元の方の言う通り確かに潮の入れ替わりは思っていたより早く、沖に展開している遊漁船が徐々にこちら側に流れてきていた。

遊漁船の合間を縫って大島に漕いだが、移動している遊漁船が多く神経を使う。

大島から男木島
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大島の付近にはもう潮目がないせいかほとんど遊漁船はなく、緩い逆潮の中を大島を左手に見ながら男木島に向かう。
潮流は変化なく一定で流れているようで、カヤックの巡行スピードも 3-4km/h しか出ない。

大きく波が立っているところなどもあり、海状からはなぜそうなるのか予測できなかったが、後から海図の海底地形と照らしてみると納得できるところもあった。例えば急激に浅くなっているところがそれで、男木島東のドロ瀬という堆の付近は風がないのに荒れていた。

男木島から帰る
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男木島の灯台付近で男木島に寄り付いて島をぐるっと回った。

男木島の北の沖には瀬戸内海の本流が流れていて、男木島の西側には順潮のエディができてるのではと期待していたが、やっぱり逆潮で 4km/h しか出ない。 男木港の堤防沿いは反射波で荒れまくりなのでそこはしっかり漕いで脱出した。

男木島の南端の岬のあたりが加茂ヶ瀬戸と呼ばれており、確かにすごいスピードで流れている。 ギロチンのような潮の境目があり、カヤックが 90° くらい曲げられた。

男木島から大島の間は気持ちの良い順潮で、 GPS によると 11.5km/h くらいのスピードで巡行していた。自分のカヤックは止水を 6-7km/h の速度で巡行でき、海図によると下潮の最高速度が 3.5 ノット(6.5km/h)とのことなので、単純なたしあわせで妥当なスピードでドリフトしていたように思える。

大島の西側沖はやや荒れていて、海図を確認してみると、女木島の南から回り込んでくる潮流が加茂ヶ瀬戸の潮流とちょうど合流する場所のようだった。

御殿の浜の付近に戻るとほぼ遊漁船はいなくなっていた。天気が良くカヤックを乾かせたので、車が潮まみれにならなくて済む。

総括
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航行距離
17.81km
タイム
3 時間 52 分
平均速度
5.2km/h
最高速度
14.0km/h
消費カロリー
1,064kcal
  • 潮流を使ってドリフトしながらほぼ思い描いていたコースを辿るのを完遂できた
  • トレースを見るとだいぶ潮流に流されて北東側に弧を描いているのが分かる。潮流の向きをもっと意識して、効率的にフェリーグライドできるようになると良さそう