大量のオオツヅラフジを採集できたのでバスケットを作った。
慣れれば20分ほどで小さなバスケットを作ることができる。
材料#
オオツヅラフジはよくつるを伸ばすツヅラフジ科の植物。近縁のアオツヅラフジとともによく見かける。
強靭かつ柔軟で、名前の通りツヅラ(葛籠)を作るのに昔から使われてきた素材。
オオツヅラフジは有毒であるためか虫食いがなく、 採集してすぐにカゴを編めるそうだ。
アケビやクズなどのつるも葛籠を作るのに使われるが、した処理が必要で、採集後はよく乾燥させ、編む直前に水につけて柔らかくする工程が必要になる。
採集#
地面を這っているものが真っ直ぐで枝分かれも少ないため使いやすい。
木などに巻きついているものはねじれていて加工しにくいが、使えないこともない。
杉林の林床を這っているものが採集しやすく、茂みがすぐなくなる秋から冬にかけての季節に採集する。
剪定挟を使ってなるべくきれいな部分が長く取れるようにする。
切り取ったら丸めて持ち帰る。
作り方#
骨組みの準備#
奇数本の骨組みを組み、その周りを細いつるで巻いていくことでバスケットになる。
骨組みを9本にする場合、最初に2本づつの太めのつるを十字に組んで細いつるでまき、後からもう1本つるを足す。
はみ出ている部分は、他の骨と一緒に巻き込むか、切り落とす。
骨組みの数を奇数にするのは、つるを巻いていく過程で巻きが上下になるようにするため。
また、骨組みはできあがるサイズよりある程度長めにしておいた方が調整しやすくなる。
つるを巻く#
つるを骨組みに引っ掛けながら横向きに巻きつけていく。隣合う骨組みの上下を交互に通るようにする。
骨組みの数が奇数なので、一周するごとにつるは骨組みの上下を交互に通ることになる。
つるが足りなくなったら古いつるを折り込んで隠し、新しいつるを足す。
全体の形を調整しながらどんどん巻いていく。
巻き終わりとふちの処理#
予定したサイズになったら巻き終わり。
骨組みをふちに添わせて折り込み、つるを巻いて固定する。
折り込んだ骨組みが長い方がきれいに整形できる。お好みで取手などを付ける。
緑色のつるの色合いをしばらく楽しめる。
乾燥させようと車に放置していたら苦い味のする空気が充満していた。