前回の続き。鈴鹿の山に入った。
五僧峠 - 三国岳#
五僧峠が鈴鹿山脈の最北らしい。前回はここを通り越して上石津長時に降りて行程を終了したので、今回はここから入山することにした。時間は7:00。
少し登ると地理寮の測点標がある。地理寮は国土地理院の前身でこの標は明治のもの。向かい側の同じ高度のところにももう一つ測点標があるらしい。五僧峠周辺は杉の植林帯だが、少し登ると広葉樹の林になる。下層植生はほとんどない。
東ヨコネという小さいピークを通って三国岳に登る。ヤマケイの地図だと途中のピークにはだいらという名前がついているが、標識などは特に見当たらなかった。
三国岳はその名前の通り三県境で、三重県と岐阜県と滋賀県の境界。滋賀県には4つの三県境があるけれど、どの地点も三国がついていて、三国岳が2つ、三国ヶ岳、三国峠という名前になっている。 三国岳周辺も案内標識は少なく、広い尾根も多いためかなり迷いやすい。GPS デバイスはあったほうが良さそう。ピーク周辺ではエゴノキが満開で、花のじゅうたんになっている。ガスっていたので幻想的な雰囲気だった。
三国岳 - 鞍掛峠 - 鈴北岳#
天気は持ちそうだったが、時折ぱらっと雨がふったりしていた。鞍掛峠経由で鈴北岳に登る。今回はここが最大標高。この時点で12:00くらい。今回は補給に気を使っていて、ハンガーノックを避けるために消費カロリーの 1/2 を糖質を摂ることを目安にこまめに行動食を食べるようにしてみた。残りの 1/2 は体脂肪から供給される目算。うまく行っていたかは分からないが、ピークについたお昼頃にちょうどよい空腹具合だった。
道中ギンリョウソウやタツナミソウの仲間などがぽつぽつと咲いていた。シロナミシャクの仲間がたくさん飛翔していて、おそらくマルモンシロナミシャクだろうか?
鈴北岳 - 御池岳#
鈴木岳から御池岳の間はなだらかな草原になっていて、おそらくニホンジカの食害で草原化したのだと思う。この辺りは人気ルートで、登山者ともかなりすれ違った。
カルストなのでドリーネがたくさん空いている。池にはモリアオガエルの卵塊も。 バイケイソウの花がたくさん咲いていて臭い。ニホンジカが嫌いなサワギクもたくさん残っている。
御池岳 - 藤原山荘#
御池岳の北東斜面を下り、白瀬峠を通過して稜線を進むと藤原岳まで行ける。雷注意報が出ていたので藤原岳のピークには行かず、藤原山荘から下山した。藤原岳のピークは次回に越える。
藤原山荘は大きな休憩所で、トイレもある。三岐鉄道の終点駅の西藤原駅が登山口すぐ近くにあってアプローチに便利。下りは急で1000m近く下ったため足が痛くなった。
次は御在所まで行きたい。
- 距離
- 20.95 km
- タイム
- 9 時間 05 分
- 獲得標高
- 1,906m