奥伊吹にある山、ブンゲン(射能山)のトレッキングの記録。ツキノワグマに遭遇。
奥伊吹スキー場〜尾根へのとりつき#
奥伊吹スキー場からススキの斜面を巻きながら尾根を超えて南側の谷地帯に入った。この辺りは踏み跡が無いので、シカの獣道を辿りながら降りた。1年生の草本はまだほとんど生えていないが、沢沿いのトリカブトはかなり大きくなっている。
沢を渡渉したところでツキノワグマに遭遇。ゆっくりと向こう側に歩いて行った。こちらの進行方向とほぼ同じ方に消えて行ったので、しばらく時間を置いてから行動を再開。ヒノキの植林帯の中を縫って尾根にまで詰め上がり、以降はずっと尾根沿いにピークを目指して登っていった。
クマのフンや爪痕も多い。
尾根筋〜ブンゲンのピーク#
尾根筋はクヌギやクリが多く、次第にブナの純林に変化していく。ピークが近くにつれ樹木はまばらになり、ササが増えていった。ピーク付近はほぼ人の背ほどのササ帯。
昔はスノートレッキングの山だったらしいが、近年は登山者が増えたため、雪がなくてもピークまで容易に到達できるようになったらしい。ササ帯には明瞭に道ができていた。
途中でアオゲラを2羽見た。沢には雪が残っていて雪渓になっている。
クマの爪痕が残っているブナの木が多い。5本の爪が刺さった跡が樹皮に残っていて、木に登ってブナの実を食べているように見える。
ブンゲンのピークからは金糞岳や伊吹山が眺望できる。
尾根沿いの草本もまだほとんど芽吹いておらず、青々としているのはヒカゲノカズラの仲間が多かった印象。ヒカゲノカズラ、マンネンスギ、トウゲシバがたくさん生えていた。
ピーク〜奥伊吹スキー場#
奥伊吹スキー場経由で下山。
- 距離
- 6.71km
- タイム
- 4 時間 32 分
- 獲得標高
- 746m