南風見田の浜から鹿川湾に至る西表島の南海岸は無人地帯で、恰好のトレッキングスポットになっている。カヤックで鹿川湾まで行きたかったが、風が強く難しいと判断し、日帰りで行けるところまで行ってみた。
いつかは鹿川湾に行きたいがいつも失敗している。10年前にも西表の南海岸を歩いているが、この時は同行メンバーの都合で鹿川湾に到達できなかった。シュノーケリング一式なども持っていて荷物も多すぎで、結局は到達できなかったと思う。
カヤックを諦めた今回は予定が空いたため、10年前のコースを辿りながら時間のリミットを定めた上で南風見田の浜からのピストンを行った。
西表島の南海岸は激しい風化を受けた巨大な岩がゴロゴロしていて独特の景観を作っている。潮が引いている時はリーフの中を歩いて行けるので楽だが、潮が満ちている時は岩の上を跳びながら移動しないといけないのでとても消耗する。徒歩で鹿川湾にアプローチする場合は干満の時間を確認した上で計画を立てるのが良いと思う。
海岸からすぐ山側は急峻な崖になっていて、ツルアダンが生い茂る濃密なブッシュになっている。流れ込みが所々にあって水場になっているので給水には困らないが、使うときは沸かした方がいいだろう。
写真にあるような巨大な四角い岩(豆腐岩)があり、目印になる。 今回は時間のリミットに達したので到達できなかったが、鹿川湾に至る手前には海に激しく落ち込んだ崖があり(クイラ別れ)、ここは泳ぐか巻かないといけない。前回は巻いたが、帰路で迷ったので道迷いに注意するべきだと思う。また、ここでの荷物をもった泳ぎは、おそらく危ない。
西表の南海岸は色々な生き物を見ることができる。今回の滞在ではモクズガニがたくさん来ていたり、タカラガイなどを見ることができた。リーフで泳ぐとアオウミガメやサメなどを見ることができる。
- 距離
- 19.58 km
- タイム
- 6 時間 43 分