車につけていたカーラジオアンテナの取り付けネジをなめてしまい、固定できなくなった。アルミの材にネジ穴が切ってあるため、簡単に舐めてしまう。アンテナを別途購入することも考えたが、ネジ穴を修正するためのツールのヘリサートがほぼ変わらない額で売っていたため、DIYで修理することにした。
ヘリサート#
使ったヘリサートは こちらの商品。以下のものがセットで入っている。
タップは、ピッチは同じだが径がボルト穴に対して一回り大きい専用のものになる。挿入するコイルの分だけ外径が大きい。
- コイルのインサートパーツ(25個)
- インサートハンドル(7のような形をしているもの)
- ポンチ
- φ6.2ドリル
- M6タップ
工具は以下のものが必要。
- ドリル
- タップハンドル
- バイスなどの固定工具
下穴を開ける#
付属のドリルでφ6.2の下穴を開ける。なめたネジ穴のネジ溝を削ぎ落として穴を拡張する。クランプで固定したが、バイスや丸棒固定治具を使うのが良いと思う。このラジオアンテナはほとんどの部分がアルミニウムの丸棒なので簡単に削ることができる。
タップを立てる#
タップハンドルはセットに同梱されておらず、手持ちのものもサイズが合わなかったため、モンキーレンチでタップを立てた。たっぷりオイルをつけて、1回転ごとに半回転くらい戻しつつ、ネジ穴を切っていく。
コイルのインサート#
ネジ穴の切り子を綺麗に掃除したらインサートパーツをハンドルを使ってねじ込むことで挿入する。奥まで入れたら完成。ネジがズレてセットされていたので、ポンチで叩いて修正した。
アルミニウムは柔らかいため、ネジを切っても強度が小さくなってしまうが、鉄のスプリングを挿入してネジ穴を作るヘリサートで修理することで強度が向上する。
アルミニウムパーツのネジ穴の修正や、樹脂のパーツにネジ穴を作るなど、使う機械は多いように思う。