脂質が多いオニグルミ。どのくらい食べると腹に溜まるのかを考えた。ポスト・アポカリプス時代の脂質の調達方法を考える。
殻付きくるみの重量#
在庫のオニグルミの実を適当に選んで軽量したところ、重量は殻付きで 9 個あたり 56g だった。 大きいものも小さいもののも混じっている。
むきぐるみの重量#
フライパンで種子をローストし、可食部の仁(胚乳と子葉が含まれる)を取り出してむきぐるみにした。
1 つの種子は仁がヘナヘナスカスカで食用にならなかった。
軽量したところ、重量は 15g だった。
オニグルミを評価する#
殻付きクルミの廃棄率は 73.2%。
日本食品標準成分表の炒りぐるみの成分を転用すると、むきぐるみの可食部 100g あたりのカロリーは 674kcal で、特に多く含まれる脂質は 68.8g とのこと。
成人男性が 1 日に 2,000kcal 必要で、これをオニグルミでまかなうと仮定すると、炒りぐるみ換算で 297g、約 179 個のオニグルミの種子が必要になる。
また、脂質のみに着目して、成人男性が 1 日に 50g の脂質を摂取する必要があると仮定すると、炒りぐるみ換算で 73g、約 44 個 のオニグルミの種子が必要になる。
仮に 1 年に必要な脂質を全てオニグルミの種子でまかなうとすると、16,000 個のオニグルミの種子が必要になる。
また、冬季の 3 ヶ月に必要な脂質の 25%をオニグルミでまかなうとすると、約 1,000 個のオニグルミの種子が必要になる。
オニグルミの実は秋に沢を歩けば簡単に拾うことができるし、何よりも長期保存できるのが嬉しい。 種子の殻を割って可食部を取り出すのが面倒だが、副食として利用するならば歩留まりは悪くないように思える。